だれに何をどう伝えるか、考えて表現してみよう
01|この章で学ぶこと
📢 「伝える」にはコツがある!
ICTを使えば、ポスター・動画・SNS・Webページなど、いろんな方法で自分の考えや思いを伝えることができるよ。
でも、「伝えたいこと」があっても、それが伝わるかどうかは、また別の話。
この章では、だれに・なにを・どうやって伝えるかを考えて、「伝える」から「伝わる」へのステップアップをめざしていこう!
02|伝えたい内容を整理しよう
📝 伝える前に、“考える”ことが大事!
「よし、伝えよう!」と思ったとき、いちばん大切なのは“何を・だれに・どうして”伝えたいのかをはっきりさせることだよ。
💡 たとえば
- 「わたしの町のいいところ」を他の地域の人に伝えたい
- 「プログラミングの楽しさ」を同じ学校の友だちに知ってもらいたい
- 「地球温暖化のこと」を大人の人たちに考えてもらいたい
📌 伝える前の3つのステップ
- 1.だれに伝える?(相手)
- 2.何を伝える?(内容)
- 3.どう伝える?(方法)

💬 ちょっと考えてみよう!
きみが今、伝えたいことはなんだろう?
伝えたい相手の顔を思いうかべながら、話しかけるように考えてみよう!
03|メディアをえらぶ
📺 伝え方によって、伝わり方も変わる!
今の時代、ICTを使えば、いろんなメディアで自分の思いを発信できるよ。

メディアのいろいろ
- 🎥 動画:うごきや音で、見ている人にわかりやすく伝えられる
- 🌐 Webページ:まとめたい情報を自由にのせられる
- 📱 SNS:短くてインパクトのあるメッセージが得意
- 🗣️ プレゼン:声や表情で、心に届くように伝えられる
どのメディアがいちばん合っているかな?
伝えたい内容と相手によって、いちばん伝わる方法をえらぶことが大切!
💬 チャレンジしてみよう!
同じテーマでも「動画」「ポスター」「SNS」で、どう変わるか考えてみよう。どれがいちばん伝わりやすいかな?
04|伝わる工夫
✨ ちょっとした工夫が、伝わりやすさを大きく変える!
内容がよくても、見にくかったり、話がわかりにくかったりすると、相手に伝わらないこともあるよね。
だから、「伝え方」を工夫することもとっても大切!

💡 伝える工夫のポイント
- 🎨 デザイン:色のつかい方、文字の大きさ、レイアウト
- 🧭 構成:順番、見出し、まとめ方(起→承→転→結)
- 🔊 音・演出:BGM・ナレーション・写真の切りかえ方など

🎤 プロが伝える、伝わるプレゼンのコツ
プレゼンをよくしている人たちは、こんなことを大事にしているよ
- いちばん伝えたいことは何か、はっきりさせる
- 聞く人の気持ちを考えて、わかりやすく
- 声の大きさやスライドの色・動きにも気を配る
自分が「伝えたい!」と思ったことを、どんなふうに表現したら伝わるかな?プロのやり方をまねして、自分の発表にも生かしてみよう!
💬 ちょっと考えてみよう!
伝えたいことが「うまく伝わらない」と思ったとき、どこを工夫するとよくなるかな?「伝える人」から「伝えるデザイナー」へステップアップ!
05|コラム
声のトーンで伝わり方が変わる!【発表に強くなる豆知識】

「こんにちは!」って、明るく元気に言うのと、ぼそぼそ小さな声で言うのとでは、受けとる印象がまったくちがいます。じつは、どんなにいい内容を話していても、声の出し方や話す速さ、間のとり方しだいで、伝わりやすさが変わってくるんです。
発表やプレゼンのとき、「きんちょうして早口になっちゃう」「最後のほうが小さな声になる」ということもあるかもしれません。でも、ちょっとだけ「聞いている人のこと」を想像してみましょう。ゆっくり話して、一つひとつの言葉をていねいに伝えることで、ぐっと伝わりやすくなります。
ICTを使った発信でも、音声や話し方はとても大事な要素です。自分の声も、立派な“伝える道具”のひとつ。どんなふうに話せば、もっと伝わるかな? そんな視点を持つことが、発信力アップの第一歩になりますよ。
06|この章のポイント
📌「伝える」から「伝わる」へのステップアップ!
発信する前に「だれに・なにを・どうして」伝えたいか考えよう |
内容に合ったメディア(動画・Web・SNS・プレゼン)を選ぼう |
デザイン・構成・演出、声の出し方などで伝わりやすさを工夫しよう |
プレゼンでは、伝えたい思いと準備がカギになる! |
「伝えるスキル」はICTで育てられるチカラのひとつだよ! |
07|ミニクイズ
〇 理解度チェック!
Q1. 発信する前に考えるべきことはどれ?
Q2. SNSの特徴として正しいのは?
Q3. デザインの工夫で正しいのはどれ?
Q4. プレゼンのときに大切なことは?
Q5. 発表やプレゼンで「声の出し方」が大切なのはなぜ?