第2章
データを読みとり、考えよう

ICTを学ぼう上級編

データやグラフから社会や身の回りの変化を発見しよう

01|この章で学ぶこと

📊 「数字」や「グラフ」には、いろんなヒントがかくれている!

わたしたちの身のまわりには、たくさんの「データ(数字や記録)」があるよね。

たとえば…

  • 学校の出席人数や給食のアンケート
  • 天気の気温や雨の量
  • 地域の人口の変化や交通量

この章では、そんなデータをよみとって、考える力を育てていくよ。

「数字を見て終わり」ではなく、「なにがわかる?」「なにを伝えたい?」を考えてみよう!

02|データってなに?どう使う?

📚 「データ」って、じつはとっても身近なもの!

「データ」とは、事実や記録を数字や文字で表したもののこと。

データってなに

💡 たとえば…

  • 「クラスのうち、12人がいちご味のアイスが好き」
  • 「毎朝8時に電車を使う人が100人いる」
  • 「5年生の1年間で出したゴミの量は〇kg」

こういった数字は、なにが人気?どんな変化がある?などを考えるヒントになるよ。

💡 データを使うと、こんなことができるよ

  • お店で売れるものを考える
  • 防災の対策に役立てる
  • 学校での意見をまとめて発表する

💬 ちょっとかんがえてみよう!

「数字を見るのってむずかしい」と思うかもしれないけど、数字のうしろには“人の行動”や“社会の動き”があるって思うと、おもしろくなってくるよ!

03|グラフや数値の読み方

📈 グラフを見れば、ひと目でわかることがある!

たくさんの数字がならんでいるだけだと、ちょっと見にくいよね。

でも、グラフにすると、「へぇ、こっちの方が多いんだ!」ってすぐにわかることがあるよ。

グラフや数値の読み方

💡 よく使われるグラフのかたち

  • 円グラフ(全体の中の割合を比べるとき)
  • 折れ線グラフ(時間ごとの変化を見たいとき)
  • 棒グラフ(どれが多い?をくらべたいとき)

💡 数字の見方も覚えよう

  • 「割合(%)」…100人のうち何人?
  • 「平均(へいきん)」…みんなの合計を人数でわる
  • 「最大・最小」…いちばん多い or 少ないところに注目!

💬 ちょっとかんがえてみよう!

同じデータでも、「どのグラフで見せるか」で、伝わり方がちがってくるんだ。

「何を伝えたいか」に合わせて、グラフをえらべるとカッコいいよ!

04|データを使って課題を見つけよう

🔍 「このままでいいのかな?」と思える力が育つ!

数字やグラフを見て、「おかしいな」「気になるな」と思えたとき、それがもう“課題(かだい)を見つける”スタートなんだ。

💡 課題を見つけるヒントになるデータ

  • 学校:アンケート結果(朝ごはんを食べていない人が多い?)
  • 町:人口の変化(高齢の人が増えている?)
  • 自分:1日のスマホ時間(つかいすぎかも?)

💡 こんな行動につなげられるかも!

  • 朝ごはんキャンペーンを企画してみる
  • 町の広報にアイデアを送ってみる
  • スマホ使用ルールをじぶんで作ってみる

💬 チャレンジしてみよう!

身のまわりの「ちょっと気になる数字」を1つ見つけてみよう!「なんで?」「どうして?」と考えはじめたら、きみも“リトル探偵”だ!

05|コラム

オープンデータでまちを調べてみた!

🌐 だれでも使える“町のデータ”があるんだよ!

「オープンデータ」って知ってる?

国や市町村がインターネットで公開している、だれでも使っていいデータのことだよ。

たとえば──

  • 人口の変化(どの学年が多い?少ない?)
  • 公園の場所やトイレの有無
  • 地震のときの避難所の場所や人数

こういう情報を使えば、まちのことを調べたり、もっと住みやすくするアイデアが思いつくかもしれないね!

💬 アイデアのたね

  • バリアフリーな道マップをつくる
  • 公園の「○○ランキング」をまとめる
  • 通学路の安全チェックをしてみる

06|この章のポイント

データを読みとると、“気づく力”が育つよ!

📌 ポイント
データは、数字でできた「事実のヒント」なんだ
グラフにすると、見やすく・伝えやすくなる
データを見て「どうして?」と思うことが、課題を見つける一歩
オープンデータを使えば、町のことも調べられる
「気づいたこと」を、行動につなげてみよう!

07|ミニクイズ

理解度りかいどチェック!

Q1. 「データ」とはなんのこと?

Q2. グラフの中で「全体ぜんたいの中の割合わりあい」をあらわすのに使われるのはどれ?

Q3. つぎのうち、課題かだいつけるヒントになりそうなのは?

Q4. オープンデータの使い方としてただしいのは?

Q5. データを使うと、どんなことができる?