01|この章で学ぶこと
Scratchは、いろんな人と作品を見せあったり、コメントしたりできる、たのしいプログラミングのばしょだよ。 でも、みんなが気持ちよく使えるようにするには、マナーやルールをちゃんと守ることが大切!
この章では、Scratchを使うときに知っておきたいマナーやルールについていっしょに学んでいくよ。
相手の気もちを考えることや、してはいけないことを知って、安心して楽しく使えるようになろう!
02|Scratchコミュニティって?
Scratchには、いろんな国の人があつまって活動している「Scratchコミュニティ」があるよ。
そこでは、自分で作った作品を発表したり、ほかの人の作品を見て楽しんだり、コメントでやりとりすることもできるよ。
世界中の人とつながることができる、ワクワクする場所になっているよ!

Scratchの公式サイト(https://scratch.mit.edu)には、たくさんの作品がのっているよ。
「こんなゲームを作ったよ!」「アニメを作ってみたよ!」といったいろんな作品が世界中のユーザーと共有されているんだ。
見たり遊んだりできるだけじゃなく、自分の作品も発表できるのが、Scratchのすごいところだよ!
〇 Scratchコミュニティでできること
どんなゲームやアニメを作っているのか、のぞいてみると発見がいっぱいだよ!
ほかの人の作品をもとに、自分のアイデアをくわえて作りかえることができるんだよ!
「すごいね!」「もっとよくなるかも!」と、おたがいに応援したりアドバイスを伝えたりできるよ。
自分で作ったプログラムを公開して、いろんな人に見てもらったり遊んでもらったりできるよ!
03|作品をみんなに見せるときのマナー
Scratchでは、自分で作った作品を、世界中の人と見せ合うことができるんだよ!

でも、みんなが気持ちよく楽しめるようにするには、作品を公開するときのマナーを守ることが大事だよ。
❶みんなに見せる前にチェックしよう!
→ 他の人の作品をそのままコピーしていないか確認しよう。 もしリミックス(アレンジ)したときは、元の作品の作者をちゃんと紹介してね!
→ 悪口やふさわしくない内容がないかチェックしよう! Scratchのコミュニティは、みんなが楽しく使える場所にしていくことが大切だよ。
→ どんな作品なのか、タイトルや説明文にわかりやすく書いてみよう。 (例:「ねこがジャンプするゲーム!矢印キーで操作しよう!」)
→ バグ(まちがい)がないか、しっかり確認してから共有しよう!
❷ 他の人の作品をアレンジするときのマナー
Scratchでは、ほかの人の作品をもとに、自分のアイデアをくわえて作りかえる「リミックス」という使い方もできるよ。
くわしいやり方は第8章で紹介するけど、ここでは人の作品を使うときのマナーについて、ちょっとだけ考えてみよう。
→ 作品の説明に、どの作品をリミックスしたのか書いておくと、とっても親切だよ!
→ ただコピーするんじゃなくて、自分だけの工夫をくわえて、新しい作品にしてみよう!
→ 「○○さんの作品がすごくおもしろかったので、リミックスしました!」ってコメントすると、作者さんもきっとよろこんでくれるよ!
❸ 見る人のことも考えた作品にしよう!
Scratchは、世界中の人が使っているプログラミングのひろばだよ。みんなが楽しめるように、相手の気もちを考えたマナーを大切にしよう!
「自分が作った作品をみんなに楽しんでもらいたい!」という気もちで、ルールを守って共有しようね。
04|コメントを書くときに気をつけること
Scratchでは、作品にコメントを書いて、ほかの人とやりとりできるよ。
でも、みんなが楽しく使えるようにするには、コメントを書くときのマナーやルールを守ることが大事だよ。

❶ どんなコメントならOK?
→ 例:「ジャンプの動きがスムーズで楽しいね!」
→ 例:「キャラクターのデザインがかわいい!」
→ 例:「ジャンプの高さをもう少し変えられると、もっと遊びやすくなるかも!」
→ 例:「このゲームすごく楽しい!自分も似たゲームを作りたくなったよ!」
❷ NGなコメント(書いてはいけないこと)
→ 例:「このゲームつまらない」「下手すぎる」
作品には作った人の努力があるので、相手がいやな気持ちになる言葉は書かない!
→ 例:「もっと上手に作れよ」「こうしないとダメだよ」
アドバイスするときは優しい言葉を使おう!
→ 例:「○○ゲームで遊ぼう!」「Scratch以外のサイトを見て!」
コメントはその作品についてのことを書くのがルール!
→ 例:「○○に住んでるよ!」「○○学校に通ってる!」
Scratchでは、名前・住所・電話番号などの個人情報は書かない!
❸ もし嫌なコメントを見つけたら?
→ もしルールを守らないコメントを見つけたら、「報告」ボタンを押してScratchチームに知らせよう。
→ 嫌なコメントをされたときは、その人に言い返したり、ケンカになったりしないことが大切!
→ 先生や保護者の人に相談すると、いっしょに解決できるよ!
05|やってはいけないこと
Scratchは、世界中の人が楽しくプログラミングできる場所です。
そのため、みんなが安心して使えるように、やってはいけないこと(禁止事項)があります。ルールを守って、楽しくScratchを使いましょう!

❶ 他の人の作品を勝手にコピーしない
→「リミックス機能」を使って、元の作品を紹介しよう!
もし参考にした作品があるなら、「○○さんの作品を元に作りました」と説明に書こう!
❷ 個人情報を公開しない
→ 例:「○○市に住んでるよ」「○○学校の○年生です」「電話番号は○○○」
Scratchでは、本名や住所、学校名、電話番号、メールアドレスは絶対に書かない!
→ 例:「○○ちゃん、どこに住んでるの?」「○○学校の人いる?」
個人情報を聞いたり書いたりすると、危険につながることもあるので注意!
❸ 違反しているサイトやリンクを貼らない
→ 例:「このサイトを見て!」「YouTubeのこの動画を見て!」
Scratchのルールでは、許可されていない外部リンクを貼ることは禁止!
❹ Scratchを荒らしたり、悪用しない
→ たとえば、「適当にブロックを並べただけ」の作品を何十個も投稿するのはNG!
→ スパム行為(しつこく何度も同じことを書く)は、ほかの人の迷惑になるのでやめよう!
→ たとえば、「怖い話」や「不安になるような画像」を使った作品を投稿するのはNG!
Scratchは、みんなで楽しく学べるプログラミングの場所です。ルールを守って、安心してScratchを楽しみましょう!
06|この章のまとめ
まとめ
Scratchは、世界中の人とつながってプログラミングを楽しめる場所だよ。だからこそ、みんなが安心して使えるように、マナーやルールを守ることがとっても大切なんだ。
作品を共有するときは、自分のアイデアを大切にして、ほかの人の作品を使うときは「リミックス」のルールをしっかり守るようにしようね。
また、コメントを書くときは、相手がうれしくなる言葉や応援の言葉をえらんで使おう!
悪口を書いたり、名前や住所などの個人情報を公開したり、他のサイトにむりに誘導したりするのはNGだよ。 もしルールを守っていない人を見つけたら、「報告」ボタンを押したり、大人に相談したりしよう。
みんなが気持ちよくScratchを使えるように、思いやりをもって活動することが大切だよ。 マナーとルールをしっかり守って、これからも楽しくプログラミングを続けていこう!
07|この章のポイント
① みんなが楽しく使うためには、マナーやルールを守ることが大切! |
② 相手がうれしくなるコメントを書こう! |
③ 困ったときは、「報告ボタン」を使ったり、大人に相談しよう! |
08|ミニクイズ
〇 理解度チェック!
Q1. Scratchで作品を公開するときに大切なことは?
Q2. リミックスするときに大切なことは?
Q3. Scratchでコメントを書くときに大切なことは?
Q4. Scratchでやってはいけないことはどれ?
Q5. ルールを守らない人を見つけたらどうする?