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こんな状況、思い当たりませんか?

ネットいじめは「気づかないうちに始まり、気づいたときには深刻になっている」ことが多いです。保護者の多くが「まさかうちの子が」と思っているケースほど、発見が遅れます。

こんな話を聞いたことはありませんか

「学校ではふつうにしているのに、家に帰るとスマホを離さず、ため息をついている。聞いても"別に"と言うだけ。ある日泣きながら"もう学校行きたくない"と言い出した。LINEを見ると、クラスのグループから外されていた」

被害者の保護者からよく聞く言葉

「学校では普通に過ごしていると思っていた。先生も気づいていなかった。スマホを見るまで、まさかネットでそんなことが起きているとは思っていなかった」

加害者の保護者からよく聞く言葉

「うちの子がそんなことをするとは思っていなかった。悪気はなかったと言っているが、相手がどれだけ傷ついているか分かっていなかったようだ」

72%
ネットいじめ被害を「誰にも相談しなかった」子どもの割合(内閣府調査) 理由は「相談しても解決しないと思った」「親に心配させたくなかった」「自分が悪いと思った」など。子どもは自力で抱え込もうとします。日常の会話から「相談できる親」の印象を作っておくことが、早期発見につながります。
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「これもいじめ」——気づきにくい手口

ネットいじめは「殴る蹴る」のような分かりやすい形ではなく、外から見えない形で行われます。「これはいじめかな?」と迷う手口が多いですが、いずれも本人が苦しんでいれば「いじめ」です。

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グループ外し
クラスのLINEグループから一人だけ外したり、本人を除いた別グループを作り悪口を言い合う。本人は「みんなが知っている話を自分だけ知らない」という状況に気づきます。
⚠️ 外から最も見えにくい手口
👁️
既読スルー(組織的)
全員が「既読」をつけても誰も返信しない状態を意図的に作る。一人だけが返信すると「なんで返したの」と圧力をかけるケースもある。
⚠️ 被害者は「自分が悪い」と思いがち
📸
スクリーンショット拡散
個別トークの内容を無断でスクショし、別グループに拡散する。「秘密の話」として話したことが広まるため、被害者は誰が漏らしたか分からず精神的に追い詰められる。
⚠️ 信頼関係の崩壊につながる
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なりすまし・偽アカウント
本人になりすましたSNSアカウントを作成し、問題のある投稿をする。被害者本人は気づかないまま「○○がひどいことを言った」と思われてしまう。
⚠️ 発覚が遅れやすい
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オンラインゲーム内のいじめ
協力ゲームで意図的に妨害する・ボイスチャットで暴言を浴びせる・ゲーム内アイテムを盗む。「ゲームの話だから」とみなされ、いじめと認識されにくい。
⚠️ 「遊び」と「いじめ」の境が曖昧
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悪口・デマの拡散
TikTok・InstagramのDMやコメントで悪口を書く。匿名のまとめサイト・掲示板に実名や顔写真を晒す。一度拡散すると完全な削除が難しい。
⚠️ デジタルタトゥーになるリスク
💡「いじめかどうか分からない」と感じる理由
加害者側は「冗談のつもりだった」「みんなでやっていた」と言いがちです。しかし文部科学省の定義では、「被害者が苦しんでいれば、いじめである」とされています。加害者の意図は関係ありません。子どもが「つらい」と感じているなら、それはいじめです。
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早期発見——家庭で気づける「変化のサイン」

子どもは自分から「いじめられている」とはなかなか言いません。日常の行動の変化に気づくことが早期発見のカギです。

💡 該当するサインをタップして確認してみてください

💡 各カードをタップして、お子さんの様子を確認してみましょう。

🚨 いじめが疑われたときの対応ステップ

1

子どもの話をすべて聞く——評価・批判しない

「なんでもっと早く言わなかったの」「あなたにも原因があるんじゃない?」は禁句です。まず「そうだったんだね、つらかったね」と感情を受け止めます。親が評価や批判をすると、子どもは次から話さなくなります。聞くことが最初の支援です。

❌ 避けるべき言葉:「気にしすぎ」「無視すればいい」「先生に言いなさい」(即命令)
2

証拠を保存する(消される前に)

問題のあるメッセージ・投稿・画像はすぐにスクリーンショットで保存します。相手が削除する前の保存が重要です。保存する際は、①相手のアカウント名・アイコン、②日時、③前後のやり取りの流れ、が分かるように撮影します。

📌 複数枚撮影してクラウドにもバックアップを
3

子どもの意思を確認してから動く

「先生に相談していい?」「学校に話していい?」と必ず確認します。親が子どもの意思を無視して動くと、「また余計なことをされた」と二重に傷つく場合があります。子どもが「嫌だ」と言う場合は、その理由を聞いたうえで一緒に方針を考えます。

4

学校(担任)に事実と証拠を持って相談する

「○月○日に、このようなことがありました」と事実と証拠(スクリーンショット)を持参し、具体的に相談します。「なんとかしてください」ではなく「学校としてどう対応するか教えてほしい」と確認します。対応内容と日時はメモに残します。

📌 担任だけでなく、スクールカウンセラーへの同時相談も効果的
5

学校が動かない場合は外部機関へ

学校に相談しても改善しない場合や、緊急性が高い場合は下の相談窓口に連絡します。一人で抱え込まないことが大切です。

call 相談窓口一覧
こどもの人権110番(法務省)
0120-007-110
無料・月〜金 8:30〜17:15。子ども本人も保護者も相談可。
警察少年相談(#9110)
#9110
脅迫・個人情報晒しなど違法性がある場合。証拠を持参して相談。
教育相談(市区町村)
各市区町村の教育委員会
学校が動かない場合の第二窓口。教育委員会の「教育相談センター」へ。
法テラス(弁護士相談)
0570-078374
名誉毀損・プライバシー侵害など法的対応が必要な場合。初回無料相談あり。
🚨 子どもが「死にたい」「消えたい」と言ったら
すぐに子どもの横に座り、「あなたのことが心配だから聞かせてほしい」と伝えます。学校・相談窓口より先に、子どもの安全を最優先にしてください。緊急の場合は「よりそいホットライン」(0120-279-338、24時間)に保護者が相談することもできます。
💬

家庭でできる、会話のヒント

日頃から「話せる関係」を作っておくことが、いじめの早期発見と対応の土台になります。

【日常から——話しやすい雰囲気を作る】

🍜 夕食後のなんでもない時間
👩
最近クラスってどんな感じ?なんか面白いことあった?
🧒
んー、体育でドッジボールして、○○くんがめっちゃ当てられてた(笑)
👩
そっかそっか(笑)。なんか困ってることとかない?
💡 「いじめられていない?」と直接聞くより、「困っていることない?」の方が話しやすいです。毎日ではなく、週に2〜3回この会話をするだけで十分です。

【子どもが被害を打ち明けてきたとき】

😢 泣きながら「LINEグループから外された」と言ってきた
🧒
…クラスのグループにいたのに、気づいたら消されてた。他の人はまだいる
👩
それはつらかったね。話してくれてありがとう。どんな気持ち?
🧒
なんで自分だけって思って。悲しいし、怒ってる
👩
そうだよね、全部感じていい。…先生に話すのはどう思う?決めるのはあなただから、どうしたいか聞かせて。
💡 最初の言葉が最も大切です。「誰がやったの」「なんで」より先に感情を受け止めます。「どうしたいか」を子どもに聞くことで、主体性を守ります。

【子どもが加害者側だったと分かったとき】

📞 担任から「グループ外しに参加していた」と連絡が来た
👩
先生から連絡があって、○○ちゃんをグループから外すのに加わっていたって聞いた。どういうことか話してほしい。
🧒
…みんながやってたから。自分だけ断れなかった
👩
そうか。断りにくかったんだね。でも、○○ちゃんは今どんな気持ちだと思う?一緒に考えてほしい。
💡 怒鳴って終わりにせず、「被害者の気持ちを想像させる」会話が大切です。「なぜ断れなかったのか」も理解することで、再発防止につながります。

menu_book この記事の参考資料・出典

  • 文部科学省(2024)「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」— ネットいじめ件数過去最多の確認
  • 内閣府(2024)「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」— ネットいじめ被害者の相談状況(72%が誰にも相談しない)
  • 文部科学省「いじめの定義」— 被害者が苦しんでいればいじめとする定義
  • 法務省「こどもの人権110番」(0120-007-110)
  • よりそいホットライン(0120-279-338)— 24時間相談窓口
  • 法テラス(日本司法支援センター)— 法的相談の無料紹介
  • 警察庁(2024)「令和5年における少年非行及び子どもの性被害の状況」
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よくある質問

Q1. 子どもがネットいじめを受けているかもしれません。まず何をすればいいですか?
A. まず子どもの話を批判せずに全部聞きます。次に証拠(スクリーンショット)を保存し、子どもの意思を確認してから学校の担任に相談します。子どもが「学校に言わないで」と言う場合は、外部相談窓口(法務省「こどもの人権110番」0120-007-110)を一緒に検討します。
Q2. ネットいじめの証拠はどうやって保存すればいいですか?
A. スクリーンショットで保存します。その際、①相手のアカウント名・アイコン、②日付と時刻、③やり取りの流れ(前後のメッセージ)が入るように撮影します。相手が削除する前に保存することが重要です。
Q3. 学校に相談しても動いてくれません。どこに相談すればいいですか?
A. 学校が動かない場合は、①教育委員会(市区町村の教育相談センター)、②法務省「こどもの人権110番」(0120-007-110)、③警察の少年相談窓口(#9110)、④弁護士への相談(法テラス 0570-078374)の順で相談先を広げていきます。
Q4. 子どもが加害者側だったと分かりました。どう対応すればいいですか?
A. まず事実確認をしたうえで、「被害者がどんな気持ちか」を子どもに想像させる会話をします。怒鳴るだけでは再発を防げません。なぜ加害行動に参加してしまったか(断れなかった理由など)も理解することが大切です。学校を通じて被害者への謝罪の機会を設けることも検討してください。