こんな不安、感じていませんか?
TikTokは今や小中学生の間で最も身近な動画アプリのひとつ。でも保護者の多くが「なんとなく危なそう」と感じながら、どう対処すればいいか分からないまま悩んでいます。
「子どもがTikTokを見ているのを発見。禁止したら隠れてやるようになりそうで、どう伝えればいいか分からない」
「TikTokで過激な動画や、大人向けのコンテンツが流れてくると聞いた。子どもの目に触れているのか確認する方法がわからない」
「子どもが自分でもTikTokに動画を投稿していた。顔も映っていて怖い。何をどう伝えればいいのか」
「TikTokは危険」という誤解と、本当のリスク
TikTokに対するイメージには、「実際より怖い」部分と「見落とされている」部分の両方があります。正確に知ることが、子どもへの適切なアドバイスにつながります。
「TikTokを見ると必ず危険なコンテンツにたどり着く」
TikTokそのものが危険なコンテンツの集積地ではありません。ただし、アルゴリズムが特定の方向に特化していくため、何を見るかを管理しないと危険なコンテンツへ流れることがあります。
「アルゴリズムが問題。最初の使い方が将来の表示内容を決める」
TikTokは視聴履歴・いいね・コメントをもとに次の動画を選びます。最初にどんな動画を見るかで「この人はこういうコンテンツが好き」と判断され、似た系統の動画が増えていきます。
「禁止にすれば子どもは見ない」
禁止すると多くの場合、親のいないところで見るようになります。困ったことが起きたときに相談できなくなるリスクがあり、かえって危険な状況につながることがあります。
「設定でリスクは大幅に下げられる。ルールを一緒に決める方が効果的」
「ファミリーペアリング」という保護者連携機能でコンテンツ・DM・時間を制限できます。禁止より「ルールを決めて使う」方が長期的に安全です。
📌 TikTokのアルゴリズムの仕組み
対策:最初の視聴コンテンツを意識する。見てほしくない動画は「興味がない」を設定する。
⚠️ TikTokの主なリスク(重要度別)
今すぐできる「ファミリーペアリング」設定
TikTokには「ファミリーペアリング」という保護者連携機能があります。保護者のスマホと子どものアカウントを連携させることで、コンテンツ・時間・DMを管理できます。
ファミリーペアリングは、子どものアカウントが13歳以上として登録されている必要があります。また、保護者側のTikTokアプリが必要です(アカウント作成は必須ですが、動画を投稿する必要はありません)。
📱 設定手順(約5分でできます)
保護者のスマホにTikTokをインストールしてアカウントを作る
App Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)から「TikTok」を検索してインストール。メールアドレスで登録します。投稿や視聴は不要です。
保護者アカウントで「ファミリーペアリング」を開く
TikTok右下「プロフィール」→ 右上の「≡」メニュー → 「設定とプライバシー」→「ファミリーペアリング」を選択。
📌 「保護者」を選択してQRコードを表示子どものスマホで同じメニューを開き「子ども」としてQRを読み取る
子どものTikTokアプリで同様に「ファミリーペアリング」を開き、「子ども」を選択。保護者のスマホに表示されたQRコードをカメラで読み取ります。
保護者のスマホから各種制限を設定する
連携が完了すると保護者側のアプリから、子どものアカウントの設定を変更できるようになります。
📌 下の表を参考に推奨設定を適用してください⚙️ 推奨設定一覧
| 設定項目 | 推奨 | 説明 |
|---|---|---|
| 制限モード | ON | 性的・暴力的・薬物関連コンテンツを非表示にします。すべてをブロックできるわけではありませんが、大幅に減らせます。 |
| スクリーンタイム管理 | 設定する | 1日あたりの利用時間を制限できます。中学生には平日60分・休日90分を目安に話し合って決めましょう。 |
| ダイレクトメッセージ | 友達のみ | デフォルトでは見知らぬアカウントからのDMを受け取る設定になっています。「友達のみ」に変更してください。 |
| 検索の表示 | 制限する | 制限モードをONにすると検索結果も制限されます。 |
| アカウントの公開設定 | 非公開 | 子どもがアカウントを作成している場合は「非公開」に。フォロワー以外には動画・いいねが見えなくなります。 |
| デュエット・ステッチ | OFF | 他ユーザーが子どもの動画を使って「デュエット動画」を作れる機能。OFFにすることを推奨します。 |
| コメントの許可 | 友達のみ | 見知らぬアカウントからのコメントを防ぎます。 |
TikTokのファミリーペアリングは「生年月日を変更してアカウントを再作成する」などの方法で迂回できます。設定を入れて終わりではなく、定期的に子どもとTikTokについて話し合う関係が根本的な安全策です。
✅ 設定完了チェックリスト
💡 設定できた項目をタップして確認してみましょう
家庭でできる、会話のヒント
TikTokを「禁止するかどうか」より、「どう使うか」を一緒に考える方向で話すと、子どもも聞きやすくなります。
【TikTokの話題を切り出すとき】
【投稿について話し合うとき】
【使いすぎが気になるとき】
menu_book この記事の参考資料・出典
- 総務省(2024)「青少年のインターネット利用環境実態調査」— 中学生のTikTok利用率
- こども家庭庁(2023)「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」— SNS利用実態
- TikTok公式(2024)「ファミリーペアリング機能」説明ページ — 保護者向け設定機能の仕様
- Raffoul A. et al.(2023)「TikTok and Eating Disorders」— アルゴリズムと摂食障害コンテンツへの誘導に関する研究(JMIR Mental Health)
- 警察庁(2024)「令和5年における少年非行及び子どもの性被害の状況」— SNSを起因とする被害件数
- National Sleep Foundation(2023)「スクリーンタイムと睡眠の関係」
- 内閣府(2024)「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」