こんな経験、ありませんか?
ゲームの課金トラブルは、気づいたときには何万円もの請求が来ていた——というケースが多く、しかも「まさかうちの子が」と思っていた家庭ほど被害に遭っています。
「クレジットカードの明細を見たら、見覚えのないゲームの課金が9件、合計4万円以上。子どもに聞いたら『ガチャを引いただけ』と。返金してもらえるのか…」
「SwitchのニンテンドーeShopで、子どもが親のクレジットカードを使って課金していた。パスワードを盗み見ていたらしく、気づいたら2万円以上使っていた」
「コンビニでポイントカードにお年玉をチャージして使われていた。ゲーム内で使えると友達から聞いたらしい。返金できるか問い合わせたら難しいと言われた」
課金の仕組みを知っておく
「課金」と一口に言っても、種類によって防ぎやすさが違います。まずどんな課金があるかを確認しましょう。
フォートナイト・荒野行動・原神など、ダウンロード無料のゲームでも、スキン(外見アイテム)・ガチャ・バトルパスなどで課金が発生します。「無料」と書いてあっても、中学生が夢中になるゲームのほとんどが課金要素を持っています。
デバイス別「課金を防ぐ設定」
お子さんが使っているデバイスのタブを選んで、設定を確認してください。
Switchには「みまもりSwitch」アプリ(無料)を使った保護者向け管理機能があります。ゲームの購入・利用時間・コンテンツ年齢制限をまとめて管理できます。
📱 みまもりSwitchアプリで課金を制限する
保護者のスマホに「みまもりSwitch」アプリをインストール
App Store / Google Play で「みまもりSwitch」を検索してインストール(無料)。ニンテンドーアカウントでログインします。
SwitchとアプリをQRコードで連携
Switchのホーム画面から「みまもり設定」を開き、アプリで読み取るQRコードを表示します。
Switch ホーム → 設定 → みまもり設定「ニンテンドーeShopの利用制限」を設定
アプリ内の「制限する内容」から「ニンテンドーeShop」を選び、「購入制限」をONにします。これにより、Shop での購入に保護者の承認が必要になります。
Switchの保護者管理PIN(4桁)を設定する
設定変更に必要なPINを決めます。子どもに知られない番号にすることが重要です。誕生日・連続数字は避けましょう。
✅ Switch 課金対策チェックリスト
iPhoneには「スクリーンタイム」という保護者設定機能があります。App内課金の完全ブロック・購入時パスワード要求・利用時間制限などを細かく設定できます。
⚙️ スクリーンタイムで課金をブロックする
「スクリーンタイム」を開く
子どものiPhoneで「設定」アプリを開き、「スクリーンタイム」を選択します。
設定 → スクリーンタイム → コンテンツとプライバシーの制限「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにする
スクリーンタイムのパスコードを設定します(子どもに教えないこと)。
「iTunes Store と App Store での購入」を制限
「コンテンツとプライバシーの制限」の中の「iTunes StoreとApp Storeでの購入」をタップし、「App内課金」を「許可しない」に変更します。
コンテンツとプライバシー → iTunes・App Store → App内課金 → 許可しない「常に要求する」を設定(購入時にパスワードを聞く)
「設定」→「App StoreとiTunes Store」→「パスワードを要求」を「常に要求」に変更します。この設定でApple IDのパスワードなしに課金できなくなります。
✅ iPhone 課金対策チェックリスト
「設定」→「自分の名前」→「ファミリー共有」で子どものApple IDと連携すると、子どもがアプリ・コンテンツを購入しようとしたとき保護者にリクエストが届き、承認しないと購入できなくなります。
Androidでは「Googleファミリーリンク」アプリを使って、子どもの端末への課金・アプリのインストールを保護者が管理できます。
⚙️ Googleファミリーリンクで課金を管理する
保護者のスマホに「Googleファミリーリンク」をインストール
Google Playで「ファミリーリンク」を検索してインストール(無料)。保護者のGoogleアカウントでログインします。
子どものGoogleアカウントと連携する
子どものAndroid端末で子ども用Googleアカウントを作成(13歳未満は保護者の監督アカウントが必要)し、ファミリーリンクで連携します。
「購入の承認」を設定する
ファミリーリンクアプリで子どものアカウントを選択し、「Google Playの設定」→「購入の承認」→「すべての購入」を選択します。
ファミリーリンク → 子のアカウント → Google Play設定 → 購入の承認 → すべて月の支出上限を設定する(任意)
「Google Play残高の上限」で月ごとの上限金額を設定できます。お小遣いの範囲内に設定しておくと安心です。
✅ Android 課金対策チェックリスト
①まず子どもの話を聞く(責める前に事実確認)→ ②領収書・明細を確認 → ③各社サポートに「未成年の無断課金」として連絡 → ④国民生活センター(0570-064-370)へ相談
民法第5条(未成年者の取消権)により、保護者が同意しなかった契約は取り消せる場合があります。ただし「保護者が同意した」とみなされる状況(カード情報を教えた・パスワードを教えたなど)では返金が難しくなります。
家庭でできる、会話のヒント
設定を入れるだけでなく、課金について子どもと話し合っておくことが、長期的な金銭感覚の教育にもつながります。
【事前にルールを決めるとき】
【課金したいと言ってきたとき】
【無断課金が発覚したとき】
menu_book この記事の参考資料・出典
- 国民生活センター(2024)「オンラインゲームに関する相談件数・被害額」— 未成年者課金トラブルの相談実績
- 任天堂(2024)「みまもりSwitch」公式説明ページ — 設定方法と機能説明
- Apple Japan(2024)「スクリーンタイムを使用して購入を管理する」— iPhone/iPad設定ガイド
- Google(2024)「Googleファミリーリンク ヘルプ」— Android向け保護者設定ガイド
- 消費者庁(2024)「未成年者の取消権」— 民法第5条に基づく返金に関する説明
- こども家庭庁(2023)「青少年のインターネット利用実態調査」— ゲーム課金の実態