誰ひとり取り残さないデジタル社会を目指して。TOKYOスマホサポーターという、東京都の素敵な取り組みをご紹介します。
私たちは「すべての子どもに、ICTのチカラを」というミッションで活動していますが、子どもたちがデジタルスキルを身につける一方で、おじいちゃん、おばあちゃんたちがスマホの使い方に戸惑っていないだろうか…そんなことを考えることがあります。デジタル時代の「助け合い」は、世代を超えて必要とされています。
TOKYOスマホサポーターとは
TOKYOスマホサポーターとは、スマホを日常的に使っている人が、デジタルに不慣れな方に寄り添い、一緒に困りごとを解決していく東京都の取り組みです。
この制度の素敵なところは、「教える」という上から目線ではなく、「寄り添う」「一緒になって取り組む」という姿勢が根底にあることです。
18歳以上の都内在住・在勤・在学中の方なら誰でも、Webサイトからエントリーし、オンライン研修を受講することでサポーターになれます。2024年8月末時点で、すでに約2,400人ものサポーターが誕生し、都主催のスマホ相談会や教室で活躍されています。
この制度の特徴
🤝 「教える」のではなく「寄り添う」姿勢
一方的に教えるのではなく、デジタルに不慣れな方に寄り添い、困りごとの解決に一緒になって取り組むことを大切にしています。この「共に歩む」姿勢が、高齢者の方々の安心感につながります。
📱 オンライン研修で誰でも参加可能
e-ラーニング形式のオンライン研修なので、自分のペースで学習できます。スマホの基本操作だけでなく、高齢の方への接し方なども学べる内容になっています。研修を修了すると、オープンバッジ(デジタル登録証)が発行されます。
🌏 身近な地域での支え合い
都内各地のスマホ相談会や教室で活動できるほか、自治会や高齢者向けサービス提供者も「活動の場」を登録できます。地域に根ざした支え合いの輪が広がっています。
👥 若者から高齢者まで様々な世代が参加
サポーターに年齢制限はありません(18歳以上)。若い世代のデジタルネイティブも、シニア世代の人生経験豊富な方も、それぞれの強みを活かして活躍できます。
実際に取得してみました
実は私も、このTOKYOスマホサポーターの資格を取得しました。オンライン研修では、スマホの基本的な操作方法だけでなく、「相手の目線に立つ」「焦らせない」「一緒に操作する」といった、サポートする際の心構えを丁寧に学ぶことができました。高齢の方への接し方のポイントなども具体的で、とても実践的な内容でした。
研修を修了すると、このような登録証が発行されます。

スマホサポーターとして活動される際に、スマホサポーター登録証として活用できる証明書です

スマホサポーターとして活動される際に、スマホサポーター登録証としてご活用いただける名札も取得できます

デジタル証明書としてのオープンバッジも
自分が学んできたICTの知識やスキルを、誰かの役に立てることができる。そう思うと、少しワクワクしています。
どんなことができるの?
サポーターは主に以下のような場面で活躍しています:
📞 都主催スマホ相談会の相談員
都内各地で開催されるスマホ相談会で、高齢者の方々の困りごとに寄り添います。「LINEで孫とビデオ通話したい」「写真を撮って家族に送りたい」といった身近な相談に対応します。
🏫 スマホ教室のアシスタント
スマホ教室で、参加者一人ひとりに寄り添いながら、操作をサポートします。参加者のペースに合わせた丁寧な対応が求められます。
🏘️ 地域でのサポート活動
自治会や高齢者向けサービス提供者が登録した「活動の場」で、地域に密着したサポート活動ができます。より身近な場所で、継続的な支援が可能になります。
🆘 具体的な困りごとの解決
- マイナポータルの使い方がわからない
- スマホ決済を使ってみたい
- 写真の整理や共有方法を知りたい
- オンライン予約の方法を教えてほしい
- 詐欺メールの見分け方を知りたい
こんな方におすすめ
- 地域で人の役に立ちたいと考えている方
- スマホやパソコンの操作が得意な方
- 高齢者との関わりが好きな方
- 教育関係者・ICT指導員の方
- デジタルデバイドの解消に関心がある方
- 学生で社会貢献活動に興味がある方
- シルバー人材センターの会員の方
- 退職後のセカンドキャリアを考えている方
ICT教育との共通点
この取り組みを知って、私たちが子どもたちに伝えたいことと、とても似ていると感じました。デジタルツールは、誰かを孤立させるためのものではなく、人と人をつなぐためのものであってほしい。困っている人がいたら、手を差し伸べる。そんな「デジタル時代の助け合い」の精神は、子どもたちにもぜひ伝えていきたい価値観です。
もしかしたら、将来的には、私たちがICT教育で育てた子どもたちが、大きくなったときに地域のスマホサポーターとして活躍してくれる日が来るかもしれません。学校で学んだスキルを、おじいちゃん、おばあちゃんに優しく教えてあげる—そんな光景を想像すると、心が温かくなります。
💡 世代を超えたデジタル共生
子どもたちが学ぶICTスキルは、将来、高齢者を支える力になります。そして、高齢者の人生経験は、子どもたちの学びを豊かにします。デジタルを通じて、世代を超えた支え合いの輪が広がることを願っています。
よくある質問(FAQ)
東京都民でなくても参加できますか?
都内在住・在勤・在学中の18歳以上の方が対象です。東京都に通勤・通学している方も参加できます。
特別なスキルや資格は必要ですか?
特別な資格は不要です。スマホを日常的に使っていて、人に教えることに興味があれば大丈夫です。オンライン研修で必要な知識は学べます。
研修はどのくらい時間がかかりますか?
e-ラーニング形式のオンライン研修なので、自分のペースで受講できます。全講座の修了とスキルチェックが必要です。
活動は強制ですか?
いいえ、強制ではありません。登録後、自分の都合に合わせて活動の場を選んで参加できます。無理のない範囲で活動できるのが特徴です。
報酬は出ますか?
都主催の相談会などでは謝礼が支払われる場合があります。活動の場によって条件が異なりますので、詳細は各活動の募集要項をご確認ください。
学生でも参加できますか?
はい、18歳以上の学生の方も参加できます。社会貢献活動として、また将来のキャリアにもつながる経験になります。
まとめ
TOKYOスマホサポーターは、デジタル時代の新しい「助け合い」の形です。スマホを日常的に使っている人が、デジタルに不慣れな方に寄り添い、一緒に困りごとを解決していく。この取り組みは、誰ひとり取り残さないデジタル社会の実現に向けた、大きな一歩です。
デジタル化が進む社会だからこそ、誰も取り残さない。そんな社会を、みんなで作っていきたいですね。
あなたもTOKYOスマホサポーターになって、デジタルの支え合いに参加しませんか?
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※本記事は、東京都「TOKYOスマホサポーター制度」について、実際にサポーター資格を取得した当協会スタッフがご紹介しています。制度の詳細は公式サイトをご確認ください。
