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こんな場面、ありませんか?

子どもに「スマホ買って!」「Nintendo Switchほしい!」と言われたとき、どう答えましたか?

よくあるシーン①

「クラスの半分以上がもうスマホ持ってる。うちだけ遅れてる気がする…でも渡したら何時間もゲームするんじゃないか」

よくあるシーン②

「習いごとの連絡用に渡したけど、気づいたらYouTubeばかり見てる。ルールを決めたのに守ってくれない」

よくあるシーン③

「"何歳になったら"と決めておいたのに、いざその年齢になると本当に渡していいのか分からなくなってきた」

多くの保護者が「年齢」で判断しようとします。でも実は、それだけでは足りないのです。 なぜなら、同じ年齢でも子どもの準備度は一人ひとり全く違うからです。

43%
小学3〜4年生のスマホ所有率(2024年) NTTドコモ モバイル社会研究所の調査によると、小学3〜4年生の約4割がすでにスマホを持っています。「うちだけ遅れている」と感じても、実際はまだ過半数は持っていません。焦らずわが子のペースで判断しましょう。
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多くの親が持つ「誤解」と、本当のこと

「何歳になったら渡す」「側にいれば安心」——よく聞く考え方ですが、専門家の見解は少し違います。

よくある考え方(誤解)
❌「〇年生になったから渡す」

年齢は目安にはなりますが、「3年生だから大丈夫」という根拠はありません。 同じ学年でも、自分をコントロールする力や、困ったときに親に話せる関係性は、子どもによって大きく異なります。

参考:日本小児科医会「子どもとメディア2024」
専門家が推奨する考え方
✅「準備ができているかで判断する」

重要なのは「ルールを一緒に作れるか」「使わない時間を自分で決められるか」「困ったときに親に話せるか」です。 これらができていれば、年齢が低くても安全に使えます。逆に、できていなければ何歳でも危険です。

参考:米国小児科学会(American Academy of Pediatrics:AAP)2024 メディア利用ガイドライン
よくある考え方(誤解)
❌「親が側にいれば安全」

保護者がそばにいても、スマホの中のやり取りはリアルタイムでは見えません。 警察庁の調査では、SNSで被害に遭った児童の約9割がフィルタリングを設定していませんでした。「見ていれば大丈夫」という過信が危険を生むこともあります。

参考:警察庁「令和5年におけるSNS等に起因する被害児童の現状」
専門家が推奨する考え方
✅「仕組みで守る+対話で育てる」

フィルタリングやペアレンタルコントロールで物理的な制限をかけながら、 「なぜそのルールがあるか」を子どもと話し合うことが大切です。技術的な対策と、親子の対話の両方がそろって初めて安全になります。

参考:こども家庭庁「子供のインターネット利用に係る保護者向けガイドライン」

📋 年齢別のスクリーンタイムの目安(参考)

「時間制限」については、WHO(世界保健機関)と日本小児科医会が以下を推奨しています。ただし、これは最低ラインの目安であり、守っていても内容や使い方が問題になることもあります。

0
2歳以下のスマホ・テレビ推奨時間 日本小児科医会「スマホに子守をさせないで!」では、2歳以下にはスクリーンを見せないことを推奨。テレビも含みます。(例外:家族とのビデオ通話)
1h
3〜6歳(幼児)の1日の上限目安 WHO「子どものための身体活動・座位行動・睡眠に関するガイドライン(2019年)」では、3〜4歳は1日1時間以内の座位スクリーンタイムを推奨。質の高いコンテンツを親と一緒に見ることも重要です。
60分前
小学生以降は「内容と時間帯」で判断を 明確な上限は示されていませんが、全米睡眠財団(National Sleep Foundation:米国の非営利睡眠研究機関)は「就寝1時間前はスクリーンオフ」を推奨。睡眠・運動・学習を妨げない範囲で設定するのが実践的です。

渡す前に確認!準備度チェックリスト5つ

以下の5つ、お子さんはできそうですか?「全部できる」なら渡してOKのサイン。 できない項目があれば、まずそこを一緒に練習してみましょう。

📋 スマホ・ゲームを渡す前の準備度チェック(タップで確認!)
💡 項目をタップして、お子さんの準備度を確認してみましょう。

📱 渡す当日にやること:3ステップ

1

フィルタリングを必ず設定する

スマホ本体の設定(iOS:スクリーンタイム / Android:ファミリーリンク)とキャリアのフィルタリングサービスの両方をオンにします。 「信頼してるから不要」ではなく、安全のための仕組みとして、親子で一緒に設定しましょう。
※ニンテンドーSwitchは「みまもりSwitch」アプリが無料で使えます。

2

ルールを紙に書いて貼る

話し合いで決めたルールを、一緒に紙に書いてリビングに貼ります。 「1日〇〇分」「夜〇時以降は充電コーナーへ」「知らない人には返信しない」など。 書いたことに親子でサインするとより効果的です(「メディア契約書」とも呼ばれる方法)。

3

1週間後に「どうだった?」と振り返る

渡した直後よりも、1週間後の振り返りが大切です。「楽しかった?」「困ったことあった?」と気軽に聞いてみましょう。 守れたことは褒め、守れなかった部分はルールを見直す機会にします。

⚠️ ゲーム課金には別途対策を
Nintendo Switch・iOS・Androidすべてに「保護者によるパスワード」を設定しましょう。子どもが知らないうちに課金できない仕組みを先に作っておくことが重要です。 設定の手順は 「ゲーム課金トラブルを防ぐ設定方法(Switch・iPhone・Android別)」 で詳しく解説しています。
💬

家庭でできる、会話のヒント

「ルールを守りなさい」と言うより、「どうすれば守れるか一緒に考える」会話が効果的です。 子どもが自分で考えて動けるようになることが、最終的な目標です。

📖 シーン別:こんなふうに話してみよう

【渡す前の会話】ルールを一緒に決めるとき

🏠 夕食後のリビングで
👩
スマホ、使ってみたいの分かったよ。まず一緒にルールを決めてから渡そうと思うんだけど、どう思う?
🧒
うん、いいよ。どんなルール?
👩
まず、ゲームは宿題が終わってからって決めたい。時間はどれくらいがいいと思う?
🧒
…1時間?
👩
いいね!じゃあ1時間でやってみよう。もし「もっとやりたい!」ってなったら、その時また話し合おう。
💡 ポイント:親が「一方的に決める」ではなく、子どもが「自分で決めた」と感じると守りやすくなります。最初から完璧を求めず、試して修正する姿勢で。

【ルールを破ってしまったとき】

🕐 夜10時、決めた時間を過ぎてもゲームをしていた
👩
もう時間過ぎてるね。今どんな気持ち?
🧒
もうすぐクリアだったから…
👩
そっか。あともうちょっとって気持ち、分かるよ。でも決めたルールを守るって大事だから、今日は終わりにしよう。次から「あと5分でやめる」って自分で言える?
💡 ポイント:感情を否定せず、次にどうするかを一緒に考えます。「なんで守れないの!」という責め方より、子どもが自分で考える言葉を引き出す質問が効果的です。

【ネットで怖い思いをしたとき】

😟 子どもが暗い顔でリビングに来たとき
👩
どうしたの?何かあった?
🧒
…ゲームで知らない人からへんなメッセージが来た。
👩
話してくれてよかった!怖かったね。一緒に見てみよう。ちゃんと話してくれたこと、えらいと思うよ。
💡 ポイント:「なんでそんなの見てたの」と責めると、次から隠すようになります。話してくれたこと自体を必ず褒めましょう。それが「相談できる親子関係」につながります。

menu_book この記事の参考資料・出典

  • 世界保健機関(WHO)(2019)「5歳未満の子どもの身体活動・座位行動・睡眠に関するガイドライン」— 幼児(3〜4歳)の1日のスクリーンタイム1時間以内を推奨
  • 日本小児科医会(2024)「子どもとメディア〜スマホ・タブレット・テレビとのつきあい方〜」— 2歳以下はスクリーンを見せない。2〜5歳は1日1時間まで
  • 米国小児科学会(American Academy of Pediatrics:AAP)(2024)「学齢期の子どもと青少年のメディア利用ガイドライン」— 年齢より「準備度」と「メディアプランの共同作成」を重視
  • 全米睡眠財団(National Sleep Foundation:NSF)(2023)「10代と睡眠に関する調査」— 就寝1時間前のスクリーンオフを推奨。寝室でのデバイス利用が睡眠の質を低下させる
  • NTTドコモ モバイル社会研究所(2024)「子どものスマートフォン所有状況調査」— 小学3〜4年生の約43%がスマホを所有
  • 警察庁(2024)「令和5年におけるSNS等に起因する被害児童の現状」— 被害児童の89.4%がフィルタリングを使用していなかった
  • こども家庭庁(2023)「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」
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よくある質問

Q1. 子どもに初めてスマホを渡すのは何歳からがいいですか?
A. 年齢の正解はありません。日本小児科医会は2歳以下には見せないことを推奨していますが、小学生以降については「準備ができているか」で判断することが大切です。ルールを一緒に決められるか、困ったときに話せるかを確認してから渡しましょう。
Q2. ゲームは1日何時間まで許してよいですか?
A. 国際的なガイドラインで小学生の明確な上限は定められていませんが、「宿題・運動・睡眠を妨げていないか」で判断するのが実践的です。National Sleep Foundationは就寝1時間前のスクリーンオフを推奨しています。まずは試しやすい1時間から始めて、子どもと話し合いながら調整しましょう。
Q3. ルールを守らなかったら、スマホを取り上げていいですか?
A. 取り上げること自体は一つの選択肢ですが、「なぜ守れなかったか」を一緒に振り返る機会を先に作りましょう。罰として取り上げるだけでは、守れない原因が解決されません。ルール自体が現実的でなかった可能性もあります。守れたときに「ちゃんと止められたね」と小さく褒めることが、長期的には効果的です。
Q4. フィルタリングは何から始めればよいですか?
A. iPhoneなら「設定 → スクリーンタイム → コンテンツとプライバシーの制限」、Androidなら「Google ファミリーリンク」アプリ、Nintendo Switchなら「みまもりSwitch」から始めるのが簡単です。各キャリア(docomo・au・SoftBank)のフィルタリングサービスも無料で使えます。設定に不安がある方はPICOの講座でご一緒にできます。