第5章 第2節

困ったときの相談・サポート体制

頼れる人・場所を知っておく
🎯 この節を読むと分かること

・困った時の「相談先マップ」を作れる
・公的相談窓口の役割と使い分けが分かる
・子ども自身が相談できる窓口を共有できる
・地域の支援資源(学習支援・居場所等)を活用できる

🤔
はじめての問い

📞 頼れる場所を知っているだけで安心

「いざという時、どこに相談すればいいか分からない」「電話するほどでもないけど、悩んでいる」「子どもが自分で相談できる窓口はある?」——困った時に頼れる場所を知っていることは、それだけで安心になります。

本節では、家庭・学校・公的機関・地域に広がる相談・サポート体制を整理します。子どもにも、その存在を伝えておきましょう。

💡 覚えておきたい言葉

相談・サポート体制・公的相談窓口・地域の支援資源・民間支援団体・NPO・スクールカウンセラー

🏠 家庭で実践する場合

家族会議で「困った時の相談先」を一緒に確認
子どもにも「あなたが直接電話していい場所がある」を伝える
親自身も子育ての悩みは公的窓口・NPOに相談OK
近所・親戚にも「頼り合える関係」を作る

🏫 指導の現場で実践する場合

学校のお便り・年間予定表に公的相談窓口を明記
年度初め・学期初めに、子どもに相談先を共有
教員・保育者自身もスクールカウンセラー等を活用
地域の支援資源マップを学校で作って共有

📖
基本を知る

🗺️ 困った時の相談先マップ(4つのレベル)

👨‍👩‍👧
レベル1:身近な大人
家族(父・母・祖父母・親戚)、家庭の知人
まず最初に話せる安心できる大人を決めておく
🏫
レベル2:学校・園
担任、養護教諭、スクールカウンセラー、管理職
学校・園には子どもを支える役割の大人が複数いる
📞
レベル3:公的相談窓口
24時間子供SOSダイヤル、子どもの人権110番、消費者ホットライン等
無料・匿名で相談できる。緊急時でなくても使っていい
🌐
レベル4:専門機関
警察、児童相談所、医療機関、弁護士
重大なトラブル・虐待・犯罪・健康問題に対応

📞 公的相談窓口の一覧

📲
24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310
いじめ、学校生活の悩み(文部科学省・24時間・無料)
📲
子どもの人権110番:0120-007-110
人権侵害・虐待・いじめ(法務省・平日・無料)
📲
よりそいホットライン:0120-279-338
さまざまな悩み全般(24時間・無料)
📲
消費者ホットライン:188
課金・契約トラブル(消費者庁・国民生活センター)
📲
警察相談専用電話:#9110
犯罪に至らない相談
📲
児童相談所虐待対応ダイヤル:189
虐待を疑った時(24時間)
📲
こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
心の悩み・精神的なつらさ

🏘️ 地域の支援資源

📚
公民館・図書館
学習支援、ICT講座、居場所
無料で使える地域の学びの場
🏠
児童館・放課後児童クラブ
放課後の居場所、相談、宿題支援
学校以外の居場所として重要
🍱
こども食堂
食事の提供と居場所
地域のつながりの起点になる
🤝
民間学習支援NPO
経済的支援・無料塾・不登校支援
自治体HPで「子どもの相談」と検索

🚀
はじめてみよう

🗺️
ステップ1:家庭の相談先マップを作る
☐ 学校・園の連絡先(担任、養護、SC) / ☐ 公的相談窓口の番号 / ☐ 地域の支援資源(公民館・図書館・児童館等) / ☐ 近所の信頼できる大人
「困った時はここに」を家族で確認
👦
ステップ2:子どもと相談先を共有する
子どもの机・部屋に貼る / ランドセル・財布に小さなカードで入れる / 子どものスマホ・タブレットに登録 / 「困った時はここに電話していい」と一緒に練習
子ども自身が「ここに相談できる」と知っていることが大事
📞
ステップ3:実際に使ってみる
緊急時でなくても、相談窓口は「相談していい」場所です。子どもの軽い悩みでも相談してみる / お父さん・お母さん自身が子育ての相談で利用 / 「困ったら電話していい」を体験で覚える
使ったことがあると、いざという時に使いやすくなる

家庭・指導の現場での具体的取り組み

🏠 家庭で実践する場合

家族会議で「困った時の相談先」を一緒に確認
子どもにも「あなたが直接電話していい場所がある」を伝える
親自身も子育ての悩みは公的窓口・NPOに相談OK
近所・親戚にも「頼り合える関係」を作る

🏫 指導の現場で実践する場合

学校のお便り・年間予定表に公的相談窓口を明記
年度初め・学期初めに、子どもに相談先を共有
教員・保育者自身もスクールカウンセラー等を活用
地域の支援資源マップを学校で作って共有

💼
ケースを見てみよう

💸
ケース1:高額課金トラブルを消費者ホットラインで解決
「全額自己責任」と思い込まず、まず188に相談

Oさん(小4)が、お母さんのクレジットカードでスマホゲームに3万円課金してしまったことが発覚しました。お母さんはパニックになり、どう対応するか悩みました。

📍 対応:お父さんが消費者ホットライン188に電話 → 地域の消費生活センターを紹介、相談 → センターから「未成年者契約取消権(民法第5条)」の説明とアドバイス → ゲーム会社に申し入れ、返金交渉 → 一部返金され、家族でPIN設定等の再発防止策を実施
・「全額自己責任」と思い込まず、まず188に相談
・公的窓口は親身に教えてくれる
・Oさんも一緒に話を聞き、「未成年者契約取消権」を学ぶ機会に
・再発防止策を家族で実施
🤝
ケース2:不登校気味の小5を支える地域連携
一人で・一カ所で抱えない

Pさん(小5)がICTを使った学習についていけず、不登校気味になってしまいました。家族・学校・地域・医療が連携してPさんを支えました。

・学校:担任・養護教諭・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー
・家庭:両親・祖父母
・地域:不登校支援NPO・公民館の学習支援
・医療:児童精神科の主治医
📍 それぞれの役割:学校:別室登校・個別のICT学習サポート / 家庭:プレッシャーをかけず好きなことを伸ばす / 地域:NPOの居場所で同じ境遇の子どもと安心して過ごす / 医療:必要な治療と相談
・別室登校 → 週2日教室復帰 → 完全復帰へ
・ICTへの苦手意識が「自分のペースで学ぶ道具」に変わった
・「一人で・一カ所で抱えない」ことの大切さを体感

振り返りチェックリスト

困った時の相談先マップの4つのレベルを覚えている
身近な大人→学校→公的窓口→専門機関
主な公的相談窓口の番号を知っている
0120-0-78310・0120-007-110・0120-279-338・188・#9110・189
子どもに相談先を共有した
机・財布・スマホに「困った時はここ」を入れた
地域の支援資源を3つ以上知っている
公民館・児童館・こども食堂・NPO等

💡
今日の学びをふりかえろう

🌟 学習のふりかえり
相談・サポート体制について最も大切だと感じたポイントはどれですか?
A
「一人で抱えない」——頼れる場所を知っているだけで安心になる
B
子ども自身も相談できる窓口を知っていることが、困った時の力になる
C
学校・家庭・地域・医療それぞれの役割を知り、連携することが大切
D
どれも重要で、今すぐ相談先マップを作りたいと思った