・身体の健康を守る基本ルール(目・姿勢・睡眠)が分かる
・心の健康を守る基本ルール(時間・内容・関係)が分かる
・ネット・SNSのトラブルから子どもを守る基本が分かる
・困ったときの相談窓口の基本を知っている
・ルールを「禁止」ではなく「一緒に守るもの」として伝えられる
安全で健康的な利用の原則
はじめての問い
「子どもがゲームで知らない人と話していたらどうしよう」「夜遅くまで動画を見ていて寝不足が心配」「変な広告が出てきたらどう教える?」——ICT教育を始めると、必ず安全と健康の心配が出てきます。
本節では、3級として「これだけは知っておいてほしい」基本ルールを学びます。完璧を目指すのではなく、「大事なポイントを家族・クラスで共有する」ことが目標です。
スクリーンタイム・ 20-20-20ルール・就寝前のスクリーン使用と睡眠・ ペアレンタルコントロール・ 情報モラル
毎日の観察:子どもの表情、姿勢、疲労のサインを見つける
親子の対話:「今日は疲れてない?」など気軽に聞いてみる
環境づくり:明るさや座り方を一緒に調整
早めの対応:「何か違うな」と感じたらすぐに相談
授業設計:短時間集中型の活動を組み合わせる
環境配慮:すべての子どもが見やすい・使いやすい環境
個別サポート:一人ひとりの特性に応じた配慮
家庭連携:保護者と健康状態の情報を共有
基本を知る
🦴 身体を守る3つの基本
💭 心を守る3つの基本
🛡️ ネット・SNSのトラブルと対処法
📱 SNS・アプリの年齢制限
- LINE:12歳以上推奨(年齢確認が必要なケースあり)
- YouTube:13歳以上(YouTube Kidsは別アプリ)
- Instagram:13歳以上
- TikTok:13歳以上(地域による)
- X(旧Twitter):13歳以上
※年齢制限はサービスごとに変わる可能性があるため、利用前に必ず最新の規約を確認してください。
はじめてみよう
3つのステップで、安全・健康な利用の仕組みを家庭・教室に作りましょう。
家庭・指導の現場での具体的取り組み
家族みんなで「我が家のICTルール」を紙に書いて貼る
親自身も同じルールを守る(食事中スマホを見ない等)
1か月に一度、ルールがうまくいっているか家族会議
子どもが「これ大丈夫?」と聞いてきたら、叱らずに一緒に考える
クラス・園のICTルールを児童・保護者と共有
年度初めに「困ったら相談する」を伝える時間を作る
いじめ・トラブルの早期発見のための定期アンケート
公的窓口の連絡先を教室・お便りに掲載
ケースを見てみよう
Cさん(小学5年生)は、寝室にスマホを持ち込んで消灯後も動画を見ていました。お父さんは「成績も少し落ちてきた。でも、いきなり取り上げると喧嘩になる」と悩んでいました。
・成績が少し落ちてきた
・「取り上げると喧嘩になる」で手が出せない
・大人が同じことをしないと、子どもは納得しない
・根拠(健康・睡眠)を一緒に学ぶと本人も納得しやすい
Dさん(小学6年生)が、オンラインゲーム内で「君、上手だね。フレンドにならない?」と知らない人からメッセージをもらいました。Dさんは嬉しくなって、お母さんに見せました。
・「あなたを疑っているのではなく、相手が分からない」と伝える
・対応を一緒に選ぶことで、本人の判断力が育つ
・「次にどうするか」をリハーサルすると子どもは安心する
振り返りチェックリスト
主要参考文献・公的指針(第1章)
本章は国・国際機関の公的指針を主要な根拠としています。さらに学びたい方は各機関のサイトで最新情報をご確認ください。
🌐 国際指針
- WHO(2019)『5歳未満の身体活動・座位行動・睡眠に関するガイドライン』
- OECD『PISA 2022 Results』(情報通信技術と学習の関係)
- 米国眼科学会(AAO)『20-20-20ルール』
- 米国小児科学会(AAP)『Media and Children』指針
🏛️ 国・公的機関
- 文部科学省『GIGAスクール構想』(2019年〜、2024年第二期)
- 文部科学省『教育の情報化に関する手引き』
- こども家庭庁『青少年のインターネット利用環境実態調査』
- 総務省『国民のための情報セキュリティサイト』
- 消費者庁『子どものデジタル消費者教育』
📞 子ども・保護者・指導者が使える公的窓口
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(文部科学省)
- 子どもの人権110番:0120-007-110(法務省)
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間・無料)
- 消費者ホットライン:188(消費者庁・国民生活センター)
- 警察相談専用電話:#9110
どの窓口も、子ども本人・保護者・指導者が利用できます。困ったら一人で抱え込まず、まず電話を。
※2026年5月時点の情報です。最新情報は各機関の公式サイトでご確認ください。
今日の学びをふりかえろう
健康的で安全なデジタル生活について学んだことを振り返ってみましょう。