4年3組の佐藤先生のクラスでは、最近様々な学習の困りごとが表面化してきました。「タブレットの課題をやりたくない」と言うゆうた君、「みんなについていけない」と不安がるみおちゃん、「○○さんが邪魔をするから集中できない」と訴えるあきらちゃん。
以前なら「頑張りなさい」で終わってしまいがちな佐藤先生でしたが、ICT教育を深く学ぶにつれて気づきました。「これらの困りごとは、子どもたちからの大切なサイン。一人ひとりに合った学び方を見つけるチャンス」
そこで佐藤先生は、それぞれの困りごとの背景を丁寧に聞き取り、個別の対応策を考えることにしました。
子どもたちの「困った」は、より良い学習環境を作るための出発点なのです。
学習上の困りごとは、子ども一人ひとりの「個性」「特性」「成長過程」を教えてくれる貴重な情報源です。表面的な対症療法ではなく、根本的な原因を理解し、その子に最適な学習環境と方法を提供する技術を身につけましょう。